マエストロ その音楽と愛と | ・・・の続き

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エヴァ・オーリンも、ペ・ドゥナも、まとめて好き。

Netflixで視聴。





レナードバーンスタインのお仕事を家族を描いている映画(だろう)

仕事を描く割合は予想よりも少ない。

「踊る大紐育」の再現は面白かった。ミュージカル好きだし

数年前に佐渡さん指揮で見たのも多分On The Townだったと思う。


ミュージカルシーンがいくつか続くのかと思いきやそうではない。

冒頭数分で「あ、コレを言いたいのか」のシーンが出てきて

(自分は知らなかったので)ほほう、ここに焦点当てたい作品なのかしらと心づもりをする。


しかし、なんかモヤモヤとして進む。それはご家族が現にいらっしゃるから

鋭角でそこに切り込めないのだろうか。

妻との口論を表情で見せるのではなく、遠くに引いたカメラで姿さえも映さず

声で表すところは興味深かった。でも後半には、熾烈な罵り合いを見せられるのだ。

芸術を極める人、家庭が犠牲、家庭を犠牲、家庭も犠牲、それらを描きたかった?

そんな単純な製作動機ではないと信じたいのだけど。


Netflix配信直前は、劇場公開もしていたらしい。

大きなスクリーンでミサ曲を観たかった。


「マエストロ」というタイトルがいくつもあって

それゆえの妙な副題をつけているかと思われる。

「愛」って副題につけがち。

主人公の愛というより、「関心」に近いのではないだろうか。

妻へも綺麗な男たちへも。


あれらは愛なんかなあ。